こんにちは、青山です。
今回はクビキリサイクル(著:西尾維新)のレビューとなります。


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「クビキリサイクル」のあらすじ

古くから続く名門財閥、赤神財団が所有する鴉の濡れ羽島の島主・赤神イリヤ。
島には現在、彼女に招待された五人の天才がいた。その天才の一人、玖渚友の付き添いで島を訪れた“僕”。
ただの付属品なのに、殺人事件に巻き込まれるなんてツイてない。まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど……。

この作品を読もうと思った単純な理由

西尾維新といえば、アニメ好きなら知らない人の方が少ないんじゃないでしょうか?
「化物語」が有名ですものね。

この作品は、そんな著者のデビュー作です。
第二十三回メフィスト賞を受賞しています。

もう十年以上前になりますが、大学生の頃から、この作品の存在は知っていました。
同じ大学に通う友人が読んでいたのでね。
でも、私がこの作品を読んだのは、つい最近です。
理由はシンプルです。

ページ数が多い!

かつての私は五百ページを超える小説に抵抗を覚えていたのです。
だって、一日じゃ読み切れないじゃないですか。
大学の勉強もしなきゃならないし、サークル活動もしなきゃならないし……。

忙しい時って、どうしてもサラッと読める小説を求めてしまうものです。
で、暇になったら読もうと思っているうちに、今まで忘れてしまっていたわけです。
やっぱり、後回しにしたらダメですね。

まあ、今は五百ページ程度じゃ多いと思いませんけどね。
川上稔さんの「終わりのクロニクル」や「境界線上のホライゾン」を乗り越えてからは…ね(ページ数の多さは常軌を逸している)。

と、この辺で内容に触れていきましょうか。

女の子を書かせたら右に出る者はいない

どこかの金持ち御嬢様の道楽で集められた天才たちの内の一人、玖渚友の付き添いとして島に来た“僕”が訳の分からない殺人事件に巻き込まれ、その犯人を探すというストーリー。

私はミステリーがそんなに好きじゃないけれど、嫌いでもないから、そこそこ読んでいます。
だからなのか、この作品を読んでも、わからない謎はほとんどありませんでした。

犯人もすぐにわかりました。
謎解きの舌が肥えている玄人さんには、物足りない作品だと思います。

後は、この著者の文章表現は独特なんですよね。
言葉遊びと言葉選びには、まあ目をつぶれるとして、似た意味の言い回しを繰り返すのにはウンザリします。
読んでいてイライラしてきますよ。

でもね、それらのデメリットが霞むほど、魅力的なものがあるんです。

それは、登場人物の個性。

というか、単純に女の子が可愛い!
この著者は女の子を描かせたら右に出る者はいないんじゃないかな。
男のツボを心得ていますよ。
それだけで読む価値があります。

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