こんにちは、青山です。
今回は侠飯2 ホット&スパイシー篇(著:福澤徹三)のレビューとなります。


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「侠飯2 ホット&スパイシー篇」のあらすじ

真鍋順平は情報サービスや通信教育の大手企業、株式会社グローバルエッグズのマーケティング部に所属していたが、ある日突然、人財支援部という“追い出し部屋”に異動させられてしまう。
その部署では、配属された者を自己都合退職に追い込むための執拗な嫌がらせが行われていた。気が滅入るばかりだし、会社で食べることを許されている弁当は味気ない。違うものを食べたいと思って外へ出ると、スパイシーギャングと書かれた看板を掲げたキャンピングカーを発見した。あの柳刃が帰ってきた!

シリーズを読まない私がつい手に取った作品

以前に紹介した侠飯の第二弾です。
いやぁ、ついつい購入してしまいましたよ。

私は基本的に、シリーズものの小説は読まないようにしています。
何故かというと、一人の著者に囚われたくないからです。

世の中には数多くの作家さんがいるじゃないですか。
一度きりの人生ですよ。
なるべく色んな作家さんの小説を読みたいと思うんですよ、私は。

そのため、シリーズを読み始めてしまうと、それを読んでいる間は他の作家さんの小説が読めないじゃないですか。
そうなると物凄く損をしている気分になるんです。

「人生は短い。この本を読んだら、あの本は読めないのである」 byジョン・ラスキン

と、どこかの偉い人も仰っておりますよ(なんで偉いのかわからないけどね)。

しかし、そんな私が、ついつい手を出してしまったのがこの作品です。

前作が非常に良かったんですよ。
食に関する知識もですが、料理の美味しさを文章でこんなに丁寧に生き生きと表現できるのかと感嘆しました。
その印象が強かったからでしょう。
私は、お店でたまたま目に留まったこの本をスッと手に取り、気付いたらもうレジへ持っていってました(笑)。

ではそろそろ、この作品の内容に触れていきたいと思います。

今回もとても美味しく書かれています

今回の主役はリストラ同然のサラリーマンです。

まあ、毎日なんとなく、無為に過ごしてきた罰が当たったのでしょうが、さすがにこの会社の追い込みようは異常ですね。
私だったら異動を命じられたその日のうちに自己退職しているところです。

でも、真鍋は頑張るんですよ。その忍耐力に敬意を表したい。
もっとも、真鍋が頑張れたのは前回から登場している柳刃と、彼の作る料理のおかげでしょうね。

その料理ですが、今回はホット&スパイシー篇ということで、熱くて辛い食べ物がメインで出てきます。
どれもこれも、よだれがでそうなほど美味しく書けていますよ。

役に立つ食の知識も盛りだくさんです。
この本を読んで、二日酔いには辛いスープカレーが効くって初めて知りました。

言われてみれば確かに納得できますよ。
カレーに使用されているターメリックって、二日酔い防止に効果のあるウコンですし、クミンとかクローブとかコリアンダーは胃に効く漢方らしいですからね。

実際、家でも簡単に作れそうな料理ばかりなので、皆さんも試してみるといいと思います。

 

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