こんにちは、青山です。
今回は侠飯(著:福澤徹三)のレビューとなります。


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「侠飯(おとこめし)」のあらすじ

偏差値四十ちょっとのFランクに近い大学の四年生・若水良太は、就職活動がうまくいかず、自信を失っていた。
大手の会社はエントリーシートの段階で落とされ、ランクを下げても書類選考すら通らず、面接にこぎつけた十社も不採用。
ストレスのせいで腹が減ると胃が痛くなる。しかし、食べねばならない。
家には腹の足しになるものがないのでコンビニへ行くのだが、そこで若水は作業着姿の二人の男が人間の形をした大きな細長い荷物をハイエースの後部座席に積もうとしている場面へ出くわす。
そこから始まるヤクザ達の銃撃戦に巻き込まれ、行き掛かり上、組長の柳刃竜一を部屋にかくまうことになり、何故かキッチンを占領されてしまい……

文章だけで食の素晴らしさを伝える凄さ

人間の三大欲求はご存知の通り、「性欲」「睡眠欲」そして「食欲」です。
我々が人間である以上、これらの欲求から逃れることは不可能です。
というか逃れちゃいけない。
何故って?死ぬからですよ。
性欲を絶ったら子孫を残せず滅亡しますし、睡眠をとらなければ体を壊して死にます。
食べなければどうなるか、そんなことはいちいち説明するまでもないでしょう。

しかし、食べるにしても、美味しく食べたいじゃないですか?
採れたての野菜を生かじりして満足するなら人間である必要はないわけですよ。
ウサギかブタかサルにでもジョブチェンジしてくださいよ。

とまあ、冗談はさておき、本題に入りましょうか。

食の素晴らしさを伝える漫画は無数にありますよね。
美味しんぼ、スーパーくいしん坊、クッキングパパ、中華一番、食戟のソーマetc…
ワインがメインの異色作、神の雫も忘れてはいけないでしょう。
このように、漫画はたくさんあります。

何故か?
食の良さは視覚的に伝えた方が簡単で分かりやすいからです。

文章だけで食べ物の見栄えや味や香りを表現するのは困難ですよ、やってみれば分かります。
私も悩みました。
満足のいく文章が書けず女房に当たり散らし、ヤケ酒をあおる日々…

まあ嘘ですけどね。
私はまだ未婚ですし、酒も飲めませんし…
でも、だいぶ腐っていたことは確かです。

そんな時に、この小説に出会いました。
いやぁ、運命を感じましたね。
私の望んだ答えが、そこに全て記されていました。
これが漫画のワンピースだったら、私の心境は、ひとつなぎの財宝を見つけて海賊王になってる感じですよ。

詳しいことは書けませんが、一つ、皆さんに問題を出しましょう。

卵が三つ、かまぼこ、チーズ、レモン、リンゴ、青ネギ、古い味噌、乾燥わかめ、麦焼酎、オイルサーディン。
これで美味しい料理を作れますか?

解答はこの本に載っています!!!

気になった方はぜひ読んでみてください。

追記)この小説、ドラマ化もしてましたし、漫画化もしていました。

 

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