こんにちは、青山です。
今回は煙か土か食い物(著:舞城王太郎)のレビューとなります。


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「煙か土か食い物」のあらすじ

サンディエゴのホッジ総合病院に勤める奈津川四郎は腕のいい外科医である。
その日も板前が調理するがごとくオペをこなしていると、チーフのスティーブから母親の凶報を受け、二年ぶりに日本へ帰ることにした。詳しい話を聞くと、母親は頭を殴られた上に土に埋められていたそうだ。しかも、同じような事件が多発していた。俺の大切な母になんてことしやがる!四郎の復讐が始まる。

意味深なタイトル、思わず手に取る

第十九回メフィスト賞受賞作です。

まあ、私はメフィスト賞って聞いただけで手に取る習慣がついているんですが、これはタイトルにも惹かれました。
なんせ、煙か土か食い物ですよ?
なんのこっちゃ?
って頭の上にハテナマークがポンポンといくつも浮き出るでしょう。

これは本編で誰かの口から語られます。
その意味は、果てしない諦観かデスパレート(自暴自棄、やけっぱち)な気持ちでしょうけれど、それが誰かの言葉で救われるんですよ。
なかなかのデトックスですよ。

で、内容はというと、主人公が謎を解きながら犯人に迫っていくという推理ものです。
なかなか手の込んだ謎でしたね。
犯人の頭の良さと幼児性、一見矛盾している二つの要素が見事に調和した謎でした。

主人公の四郎には上に三人の兄がいるのですが、それぞれの個性がしっかりと描かれています。
彼ら以外にも魅力的な登場人物がいるので、読んでいて飽きないと思います。

人物の造形がしっかりしているのだろう…

まず、主人公に感情移入できない。

仕事は出来るし頭もいい。
それはいい。
別にどうでもいい。

ただ、それを鼻にかけるし、態度はでかいし、口は悪いし、まったくもって気に入らない。
オマケに主人公の父親も最悪だし…
途中からもう、お前ら死ねよ、としか考えられなくなって内容が頭に入ってこなかった…

でも裏を返せば、それだけ人物の造形がしっかりしているってことだから……。

 

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