こんにちは、青山です。
今回は八月の青い蝶(著:周防柳)のレビューとなります。
「八月の青い蝶」のあらすじ
きみ子は広島県の西端にあるOという町に里帰りした。
急性骨髄性白血病で推定余命の期限をとっくに過ぎ、泉下の客になろうとしている父、熊谷亮輔の末期のためであった。
亮輔の帰宅に備えて、家の内装をリフォームしたりしていると、仏壇で昆虫の標本箱を発見する。
中には、ほんの三センチほどの小さな青い蝶が収まっていた。
1945年と2010年を、前肢の先端が欠けた儚い蝶とともにヒラヒラと往還する。