周防柳/八月の青い蝶

こんにちは、青山です。
今回は八月の青い蝶(著:周防柳)のレビューとなります。


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「八月の青い蝶」のあらすじ

きみ子は広島県の西端にあるOという町に里帰りした。
急性骨髄性白血病で推定余命の期限をとっくに過ぎ、泉下の客になろうとしている父、熊谷亮輔の末期のためであった。
亮輔の帰宅に備えて、家の内装をリフォームしたりしていると、仏壇で昆虫の標本箱を発見する。
中には、ほんの三センチほどの小さな青い蝶が収まっていた。
1945年と2010年を、前肢の先端が欠けた儚い蝶とともにヒラヒラと往還する。

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山本幸久/笑う招き猫

こんにちは、青山です。
今回は笑う招き猫(著:山本幸久)のレビューとなります。


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「笑う招き猫」のあらすじ

「アカコとヒトミ」は桃餐プロに所属するお笑い芸人コンビだ。
コンビを組んで二年の駆け出しで、初めてのライブで頂いたお金は二千円。
毎日の食事にも困る有様。
でも、笑いにかける情熱は誰にも負けない。
いつか武道館で、いや、カーネギーホールで漫才をやってやる!
身長百五十センチのアカコと身長百八十センチのヒトミ、このデコボココンビが心を込めて笑いを届ける。

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西村賢太/苦役列車

こんにちは、青山です。
今回は苦役列車(著:西村賢太)のレビューとなります。


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「苦役列車」のあらすじ

北町貫多、十九歳。
生来の素行の悪さと、アルファベットすら完全に覚えられない頭の悪さが災いし、中学を卒業してからは高校へ行かず、日雇いの港湾人足仕事で生計を立てる自堕落な日々を送っていた。
見栄っ張りなのに骨惜しみで、器が小さい上に感情の沸点も低い、救いようもない、気持ちの悪い“粘稠性”(注1)をともなった男の人生を苦役列車と表現した傑作。

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佐藤友哉/フリッカー式 鏡公彦にはうってつけの殺人

こんにちは、青山です。
今回はフリッカー式 鏡公彦にはうってつけの殺人(著:佐藤友哉)のレビューとなります。


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「フリッカー式 鏡公彦にはうってつけの殺人」のあらすじ

「佐奈が死んだの」
かわいい妹の死を母親から告げられ、狼狽する僕、鏡公彦。
自殺だった。遺書もあった。しかし、大槻涼彦と名乗る男が僕のアパートにやってきて、一本のビデオテープを再生した。
そこには、佐奈が三人の男に凌辱される姿が映し出された。
「公彦君、実はきみにプレゼントがあるんだ」
そう言って大槻がバックから取り出したものは、妹をレイプした男たちの、娘や孫娘の写真だった。
僕、鏡公彦の復讐が始まる。

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鏑木蓮/白砂

こんにちは、青山です。
今回は白砂(著:鏑木蓮)のレビューとなります。


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「白砂」のあらすじ

刑事・目黒一馬に、若い女性の変死体が発見されたとの連絡が入った。
被害者の名前は高村小夜、二十歳。
十八歳で京都から上京してきた予備校生で、両親がすでに他界しているため、バイトをしながら入試費用や授業料の準備をしていた。
家計簿を確認すると、倹しい暮らしぶりがうかがえた。
そんな真面目で慎ましい彼女が、どうして殺されなければならなかったのか?
ゴミ箱に捨てられていたペンダント、中年男性の影、彼女の短歌、孫を拒絶する祖母、それらの謎が一本の線でつながった時、驚愕の真実が胸を刺す。

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