こんにちは、青山です。

手前味噌ではありますが、私はとても人生経験が豊富です。
色んな土地へ行きましたし、色んな仕事に従事してきました。
そして、色んな挫折も経験してきました。
今回は、普通の人がなかなか体験できない(というか体験しようと考えないでしょうけど)、ホームをレスしていた時の話をしたいと思います。

そもそもホームレスとは?

狭義には、定まった住居を持たず、公園や路上などで生活している人。
広義には、一時宿泊施設に住む人や賃貸家屋を追い出された人、やむを得ない理由で家を離れなければならなくなった人などのこと。

私の場合は広義的なホームレスですね。
地元に帰れば住む家がありましたけど・・・帰りたくなかったのでね。
まあ、理由はあまり話したくないので割愛させていただきます。

どんな生活をしていたの?

大体はネットカフェやマンガ喫茶で寝泊まりしていました。
ネットカフェやマンガ喫茶は年中無休なところがほとんどですから、正月でも普通に利用できます。
シャワーもついている所が結構ありますし、銭湯と提携している所もあるので風呂にも入れました。
フラットシートなら大の字で眠れるし、毛布を貸してくれる所もあるので快適でしたよ。
(ネカフェ難民が問題になるのは、こうした快適さによるところも大きいと思います)

そこそこ貯金もあったので食べる物にも困りませんでしたね。
毎日のように焼肉や寿司などを食べていました。
おかげですっかり舌が肥えてしまいましたよ(笑)。

ホームレスになって良かったことってあるの?

そうですね、あまり人と関わらなくていいことが最大級の良いことですね。
新聞配達のメリットでもお話ししましたが、人生におけるマイナスの中で最もウエイトを占めているのは対人コストなんですよ。
マイナスが減るので清々しい気分で生活できていましたね。
自由っていうのはこういうことなんだって初めて知りました。
ストレスは、ほとんどありませんでしたね。

後は、好きなことだけして過ごせることですね。
私は貯金があったので、皆さんが思い浮かべるホームレス像のような空き缶拾いとか雑誌拾いとかはする必要がありませんでしたから。
マンガ喫茶で一日中マンガを読みふけったり、パチンコ店に入り浸ったり、自転車で100kmもの距離を移動したりしましたね。
(ちなみに、その時に書いた小説がこちら・・・『だまれ』

逆に悪かったことは?

自身のモラルや社会性の低下と、それに伴う周囲の人々の反応に対する誤った感受性ですね。
こっちはもう社会の規範とか、あらゆる束縛から解放されている気分なので、他人のことや他人の目に自分がどう映っているかを考えることができないんですよ。
髪やヒゲは伸び放題だし、歯磨きはしなくなるし、同じ服を何日も着ていても全く気にならなくなるんですよ。

それに、どこでも眠ってしまうんですよ。
Mというハンバーガー屋さんや牛丼屋さん、図書館なんかでよく居眠りしていました。
するとまあ、100%、店員さんなどに声をかけられるわけですよ。
「眠るのはご遠慮願います。他のお客様のご迷惑となりますので」って、キレ気味にね。

確かにその通りです。
私が完全に悪いですよ。
でもね、その時の私には、そう感じられなかったですね。
「うるさくしているわけじゃないし、誰にも迷惑なんかかけてないのに」って思っていました。

全面的に自分が悪いのに、です。
そういう状態を選択した自分に非があるのに、それを認められないから他人の正論に悪意を感じ取ってしまう・・・。
自由の意味を履き違えてしまうことが、ホームレスになった自分の最高に悪かったことですね。

まとめ

私の場合、ホームレスというより“スケールの小さいバックパッカー”か“スケールが大きい家出”って感じでしたね。
嫌なこと、辛い現実から一時でも目を背けたいという気持ちが通底しているのでね。
そんなことをしても恒久的な解決にはならないし、状況は少しも好転しないわけですが、様々な心配事に雁字搦めにされて息が詰まりそうな気分をリフレッシュできるという点では ホームレスになってみるのもアリかなと思います。

実際、すんごく楽しいですよ(笑)。
仕事などに忙殺されて狭窄していた視野が豁然とひらけて、空の青さや風の肌触り、道ばたに咲く花の美しさに気付くことができます。

皆さんも、人生に行き詰まりを感じたら、一度ホームレスになってみるのもいいかもしれませんよ?

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